満願寺温泉 瑞雲荘
満願寺は現在地名にもなっています。当然もとはお寺で、寂れてはいますが、現存します。鎌倉幕府が元寇の時、国家守護を祈願し建立したという歴史のあるものです。その門前町として、志津川沿いに発達しました。参詣者のために宿ができ、温泉も湧くということで、賑わった時期もあったのでしょうか。現在、宿は3軒、山あいにひっそり、という感じです。河原に、というか川の中に、露天風呂があります。長湯温泉のガニ湯に浸かった私ですが、ここには入りませんでした。ガニ湯は友人と二人、ひとりでは相当勇気が必要です。ちょっと離れたところに共同湯があり、ともに地元の人は無料、外来者は維持管理費として300円、と書いてありました。最近はマナーの悪い人が多いようです。
瑞雲荘は25年ぐらい前、民宿として出発したようです。10年ほどで旅館に改装、食事を野菜中心のものに。馬刺しぐらいは出るのかと思っていたら、本当に野菜だけ。しかし、味的にも量的にも充分に満足感は得られます。川沿いの平地の少ないところなので、建物は山の斜面に広がっています。建物はよく手が入れられていて、新しい感じです。母屋は大正末期のもので、今は食事処になっています。全景写真の左下。その右の建物、1階がロビー、2階が部屋、上に突き出ているのがエレベータ。降りて平行移動すると、左の方にお風呂。そこから上は離れが3棟。左上に泊まりました。