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禅ZEN 


 2008年 17本 

     4月までは快調なペース(11本鑑賞)だったが、
     三ヶ月ほど個人的事情で行けなかった。
     その後、調子が狂ったのか、あまり映画館に足が向かなくなった。

★★★ まぼろしの邪馬台国 TOHOシネマズ緑井4
吉永小百合の映画です。サユリストとしては行かない訳には行きません。まぼろしの邪馬台国公開記念切手も購入しました(こちら参照)。
小百合さん相変わらず魅力的です。私より四つも年上とは思えません。
映画は実話に基づいてはいるが脚色のある旨画面に表示されました。しかし、そんなことは問題ではありません。描き方が拙いのか、脚本が悪いのか、編集が下手なのか、ストーリー展開に不自然さを感じるところがいくつかあり残念でした。特に、和子が島原に残るシーンに説得力がありません。美しいシーンなのですが。全般的に北部九州のきれいな景色が満載で大画面で見ると感動的です。
竹中直人の存在感もまた相変わらずですが、今作ではそんなに嫌みはありません。“快演(怪演)”といえるでしょう。いずれにしろ吉永小百合の映画です。いい映画です。

★★★ 私は貝になりたい TOHOシネマズ緑井2
実に三か月以上映画に行かなかった。観たい映画がなかったわけではなく、映画に行く時間がないほど忙しかったわけでもない。面白い本をたくさん読んだので、出掛けようという気が起らなかったということは言える。
試写会にもずっと応募していなかった。先日珍しく朝日新聞の試写会案内があったので、応募したら当たった。それも二人分。で、行きました。
やはり、映画はいいですね。この映画、映像がきれいです。日本の美しさ、山の、海の、四季それぞれの、季節の花々の、これぞ日本の美しさというものが、スクリーンに映し出されます。
あの美しい映像の場所がどこかということが気になりますが、エンドロールに島根県と出ていました。あの海は太平洋ではなく日本海なのでしょうか。
お話は、よく知られているものですが、理不尽で、腹立たしく、悲しくも美しいものです。実はあまり私の好みではありません。しかし、見て損はないと思います。

★★★ ラフマニノフ サロンシネマ1
映画の最後に、これは芸術作品であり、史実に忠実なものではない、とのコメントが出てくる。しかし、彼の生涯がかなり忠実に再現されているようだ。ご都合主義的な展開もあるが(そこが史実に反するのではないか)、全体的にはよくできた作品である。もうちょっと音楽が多ければ、と思った。ラフマニノフ役の男優が、ラフマニノフ本人の写真とよく似ている。

★★ エデンの東 シネツイン2
1955年の名作、音楽のレナード・ローゼンマン追悼上映。
旧約聖書創世記、アベルとカインの話を下敷きにしている、原作ジョン・スタインベック。
当然であるが、古さを感じさせる映像である。映画の作り方、演技のやり方、装置セット。しかしストーリーは不変のテーマであり、現在でも十分に訴えるものを持っている。映画の終わり方は救いがあり気持ち良く映画館を去ることができる。
そういえば、この時代、長ったらしいエンドロールはなかった。今の映画製作者は、実際は読めもしないこの代物を何とかすべきである。余韻に浸る、以外何の効果もないし、ここでそうする必要もない。時に確認したいこともあるが、読めない。だから、ダラダラと文字を垂れ流すようなものは廃止すべきである。何か工夫が欲しいし、内容を大切と思うなら、ゆっくり読みたいときに読めるよう、HPに載せるべきではないだろうか。

★★★ 奇跡のシンフォニー TOHOシネマズ緑井6
予定調和のお話ではあるが、安心して見ることができ、感動的である。映像も美しく、自然の素晴らしさ・都会の輝きを上手く捕えている。そしてこの映画の一番の魅力は音楽である。様々な音楽が登場し、ポップとクラシックの融合が圧巻である。そしてちっちゃな黒人の女の子の歌も心に響く。映画としての評価はともかく、見てよかったと思える映画である。

靖国 YASUKUNI シネツイン2
話題作、ではあるが、これは映画か?
メッセージの欠如、特にドキュメンタリーには必要ではないか。
刀鍛冶と靖国、この二つを結びつける感性はどうなのか。
監督と刀鍛冶のコミュニケーションは成立しているのか。
実の久しぶりの映画だったのに・・寝てしまった!

★★★ レディ・チャタレー シネツイン1
この映画のいいところはまず、主演の女優と男優でしょう。それぞれの身分を過度に表象することなく、ある意味、親しみを持って見ることが出来ます。R18になっていますが激しい性描写はなく、しかし充分にエロティックです。チャタレー卿が少し戯画化され過ぎていますが、全体としてはうまくバランスが取れ、かなり完成度の高い作品です。ラグビー邸の四季も美しく、控えめな音楽もいい効果を出しています。この作品、フランスで映画化されるのは何故でしょう?

★★★★ MONGOL バルト11−3
アカデミー賞、外国語映画賞にノミネートされ、というか、浅野忠信がモンゴル語を喋って主演をしたということで話題になった作品。というようなことには関係なく、
いい映画です。先ず、テンポが抜群。出来事がいいタイミングで繋がって行きます。早からず遅からず、いい流れで映画に引き込まれます。そして、チンギス・ハーンはこんな人格だったのだろうと思ってしまいます。何処でロケしたのか知りませんが、荒涼とした風景だけではなく、緑の多い景色もあり、ともに美しく、モンゴルらしいと感じました。また、人々が歌うアカペラを始め、音楽も魅力的です。戦闘シーンで血が飛び散ることがありますが、一般的な許容範囲だと思います。これは見るべし!

★★★ ノーカントリー TOHOシネマズ緑井7
アカデミー賞四部門、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞、を受賞。ここ数年の受賞作に比べればかなりマトモ。これだけ一般受けしそうにない作品を受賞に導いたのは助演男優賞を取った、バビエル・バルデムのお陰でしょう。でも、彼は助演なのです。主演は、スクリーンへの登場時間が決して多くは無いトミー・リー・ジョーンズなのであって、普通の世界を超えた殺人者ではないのです。通常の世の中に生活する人間が、異常な現代社会を嘆いているという解釈が可能です。
原題は、No Country for Old Men です。

★★ ONCEダブリンの街角で サロンシネマ2
音楽が素晴らしい。サントラを手に入れよう。
ストーリーは、今は稀な人の心の繋がりを描いていて爽やか、逆に言うと、そんなものは最早現実の世界には存在しない、だから、好まない人もいるだろう、私はいいと思う。

★★★★ エリザベス:ゴールデン・エイジ TOHOシネマズ緑井1
10年ぐらい前の「エリザベス」と同じ監督同じエリザベスで、その後偉大な女王になるあたりを描く。映像が美しい。衣装、髪型、装飾品、建物、そして自然。撮影アングルがまた素晴らしい。光の使い方、影の使い方がうまい。音楽もいい。つまり、ほぼ申し分のない映画です。アビー・コーニッシュがとてもコケティッシュでした。

★★★ 松ヶ根乱射事件 シネツイン1
かなり期待をして見に行った、が幾つかの意味で予想が外れた映画だった。まず、乱射の意味が不明。初めだけではなく、最後にもタイトルが映され、その文字が最初より大きいのは何かを暗示しているようだが、私には「乱射」の意味が理解できなかった。ストーリーが次第に拡がっていって最後は収束する・・のではなく、そのまま終わってしまった。徐々に狂気が伝播するのではなく、初めから存在している。これにはちょっとイライラさせられた。だから、ずれているような父親がとてもまともに見える(三浦友和はいい役者になりました)。とはいえ結構楽しめる映画でした。特に最初の小学生が登場するシーンは最高だった。

★★ 歓喜の歌 シネツイン1
リアリティに関して目をつぶれば楽しめる映画ではある。笑とペーソス、日本的な人情、様々な問題テンコ盛り、最後は目出度くおさまる。笑えるし、涙腺もゆるむ。原作が立川志の輔の落語というのも頷ける(本人もちゃっかり出演している)。好みの問題かもしれないが、歓喜の歌が女性だけで歌われるのには違和感があった。

★★★ ラスト・コーション シネツイン2
まずなんと言っても、タン・ウェイが魅力的だ。その美女が激しい濡れ場を演じる。そこまでやる必要があるのか。メインテーマが愛であっても、やりすぎではないか。逆に、時代背景が描き切れていない。出てくるのは抗日運動だけで、それも何が柱なのか不明。だから、結末があまりに悲しい。愛の結末も戦いの結末も。でも、タン・ウェイが美しい、トニー・レオンも渋い、だから何か心に残る、まあよしとしよう。

★★★ パンズ・ラビリンス シネツイン2
幻想と現実の交錯、幻想が現実になり、現実が幻想になる、私の大好きなパターンです。この映画の場合、どちらもドロドロしているのがいいですね。歴史に支えられた現実が、次第に幻想の中に溶解していくように感じられ、なかなかにいい終わり方だと思います。主役の少女が好演です。残酷な場面が多々あるのですが、これがまた幻想を引き起こす働きをしています。大変面白い映画だと思いますが、このような場面が苦手な人は止めた方がいいでしょう。

★★ シルク シネツイン1
前宣伝ほど、というか、期待していたほどではなかった。予告編の映像のなかに、ナレーションを含めて、実際の映画の中とは異なった効果を持ったものがあった。変な先入観を持ってしまうほうが悪いのかもしれないが、予告編作成者には十分注意してもらいたいと思う。今回のものはかなり重要な場面だった。舞台が広範囲にわたっているわりには、内容にはさほどの拡がりが見られない。制作に日本が加わっているが、日本や日本人の描き方はやはり神秘的になりすぎている。美しい風景がたくさんあり、キーラ・ナイトレイが綺麗なので、まあよしとしよう。

★★★ いのちの食べかた 横川シネマ
恐るべきドキュメンタリーでした。どのように食べ物が作られるかを只管映像だけで追いかけます。説明なし、音は映像に伴うものだけ(それもかなり消してあるようです)。記憶に残っているだけで、豚、牛、牛乳、鶏、タマゴ、鮭、ひまわり、小麦、キャベツ、キュウリ、何かよく分からない木の実、トマト、ジャガイモ、パプリカ、りんご、ホワイトアスパラ、岩塩、といった食べ物の生産現場が90分ぐらい映し出されます。機械を使わないのはごく少数、ほとんどが機械化され大量生産されています。食べ物を作っているのではなく、まるで工業製品を作っているようです。印象的なのは、働いている人が無表情なこと。食べ物を扱っているという意識がないのではないかと思われます。それでも、人はものを食べる、ということか、食事場面がちょこちょこ挿入されますが、この食べている人たちにもあまり表情がありません。衝撃的なものは数限りなくありますが、中でも一番は、牛の帝王切開。
病気にならない生き方という本に、次の文がありました。――生き物はすべて、他の命をいただくことで自らの命を養っているのです。これを別の言い方をすれば、「命ある食物」でなければ、命を養うことはできないということでもあります。
我々は今、「命ある食物」を食べていないのではないでしょうか。


 2007年 50本 久し振りに目標達成!

★★ アイ・アム・レジェンド TOHOシネマズ緑井5
三回目か四回目の映画化だそうだが、うまく現代風になっている。私、一時期ニューヨーク・フリークになっていたのであの荒廃した町に変に郷愁を感じた。ストーリー展開が巧みで、フラッシュバックで時間の前後はあるが、すんなり話しが心に入っていく。しかし、終わってエンドロールを見ながら振り返ると、かなり突っ込みを入れたくなることだらけである。まあそれなりに楽しめたのだからよしとしよう。一つ、どうしても腑に落ちないのが、全世界の人類が滅亡しているのかどうかということだ。これとてどっちでもいい事かもしれない。

★★ ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 シネツイン2
前作を見ていないので、思っていたのとは違った映画だった。リンカーン暗殺者、という文言は内容とほとんど関係ない。こてこてのハリウッド映画で、それはそれなりに楽しめたが、ストーリーに深みがない。とはいえ、アメリカの様々な風物を見せてくれたので、★一つおまけ。

サロンシネマ・シネツインが他の映画館でやる映画をやるようになった。何時頃からかはハッキリ覚えていないが、たぶんサロンシネマのスクリーンが二つになった頃ではないか。更に、シネツイン2が加わりその傾向が強くなった。経営上のこともあるし、悪いことではないだろうが、ここでしかやらない・やれない映画が締め出されていないことを願う。

★★ 転々 サロンシネマ2
なんか変な映画だ。設定は変なのだが、流れは普通。せっかくの設定が生きていない。三浦友和が持っている滑稽さはいいのだが、それはあくまで断片的なものである。流れにも結末にも一ひねり欲しかった。エンドロールの遊びは如何なものか?

★★ ALWAYS 続・三丁目の夕日 TOHOシネマズ緑井4
全てにおいて前作よりも出来がいいのではないだろうか。セットもCGも、ちょっとした小物も、リアルで郷愁をそそられる。高速道路のない日本橋をは見たことはないが、あんな感じだったのだろうと納得させられた。ただ、出だしは凄くよかったのだが、ストーリーがお涙頂戴に収斂して言ったのが多少気になった。男女関係の対比、同窓会の対比、など拡がりが見られたのに、うまく取り込まれていない。空間的には拡がっていて、三丁目の夕日ならぬ、日本橋の夕日といってもよさそうだ。

★★ マリア シネツイン1
普段は描かれることのないキリスト誕生までのお話し。つまり、聖母マリアのお話し。そうなると当然ストーリーには波乱万丈を期待できない。その辺りを弁えて無理に無いものを創り出そうとせず、穏やかないい映画になっている。ただ自然の厳しさは、相反する美しい映像で過不足なく描かれていて、見るものの心を動かす。一方で東方の三博士は非常に人間臭さを持っていて面白い。終わり方が、ストーリー上の制約があるにしても、もう少し完結感がほしかった。

★★ クローズド・ノート TOHOシネマズ緑井1
最近見逃した映画が多い。これは最終日、何とか時間がとれたので行った。百人ちょっと収容の劇場に、なんと、観客は私一人だった。
映画はゆっくりとしたペースで進行していき、初めから終わりが予測できる展開である。沢尻エリカは相変わらずカワイイが、彼女にも映画そのものにも、何か物足りなさを感じる。竹内結子もミッドナイトイーグルの方がよかった。原作がよくないのか、脚本か、監督か。
京都と思われる場所が何箇所か出てくる。しかし、観客に判らせようとはしていない。エンドロールを観ると、彼方此方で撮影しているようだ。それはそれとして、時空を特定することは観客に安定感を与えるために必要なことではないだろうか。

★★ ミッドナイトイーグル スカラ座
試写会当選。前回同様、空席が目立ちました。
なかなかよくできた娯楽作品です。アレッと突っ込みを入れたくなるところが幾つかありますが許してあげましょう。最大のものは、(ネタバレになるので、既に観た人・今後観る予定のない人は以下をドラッグして読んでください)、援軍が悪天候で行けないからナパーム弾で攻撃する(つまり味方も死んでしまう)場面、どう見ても天候は回復しているように思えます。あら捜しをしたり、リアリティがどうのこうのと言わず、楽しもうと思えばそれなりに楽しめるのではないでしょうか。

★★★ 長江哀歌 横川シネマ
長江三峡辺りを航行する船の場面から始まる。乗船しているたくさんの人々をゆっくりと捉えていって、最後に主人公と思われる人物にたどり着く。それにしても見事に中国が映し出される。その後、三峡ダム建設に絡んで離れ離れになった二組の男女をゆっくりゆっくり追っていく。激しい心の葛藤、男女の情念、お上に対する不満、なども静かに表現される。このスローテンポは見事である。面白かったのは、男がたいてい上半身裸かシャツ一枚なのに、突然コンピュータが出てきたり(最もフリーズしていたが)携帯電話が普通に使われていたりしたことだ。この映画、家族の物語のようで、実は反政府的な思想がギッシリ詰まっていそうな・・・・・

★★★ エディット・ピアフ 愛の賛歌 シネツイン2
美化せず、そのままのピアフを描いた、と思われる作品。時間をうまい具合の交錯させ、ピアフ像を徐々に作り上げさせる。美しい歌があり、フランスの美しい自然があり、魅力的なパリの情景があり、素晴らしい映像になっている。主演のマリオン・コティヤールが光っている。

★★ 垂乳女(たらちめ) 横川シネマ
先日「殯の森」を見たときにこの作品を知りました。
河瀬直美監督が自分の出産経験と養母のことを撮った39分のドキュメンタリーです。
出産場面など衝撃的なシーンもありますが、生と死を捉えた凄い作品でした。
冒頭の養母を責めるシーンが、ある程度予備知識があるものにとっても、違和感があります。
もう少し説明を加えるか、カットしてもいいのではないかと感じました。

★★ 殯(もがり)の森 横川シネマ
とっても不思議な作品です。先ずアレッと思うのが、英語の字幕が付いていることです。音声の聞き取り難い時があり、字幕を読んでました!この映画、全般的に音声がよくありません(劇場がわるいのかも知れません)。映像は奇麗です。風に揺れる森、葬列の白と赤―卑俗ではあるがある種の厳粛さ、お茶畑の人工ではあるが自然を感じさせる造形、などなど感動的です。しかし、冗長な場面も多々見られます。もっと短くしてもメッセージは充分伝わると思います。このような映画が外国で賞を撮るのは何故でしょうか。全てがあまりにも日本的だと思うのですが。それが受け入れられているのでしょうか。疑問。

★★★ キサラギ シネツイン1
見逃していたが、好評につき再上映ということで見ることが出来た。
とても楽しませてくれる作品だった。5人の男たちがそれぞれの個性を発揮して笑わせてくれる。ただ、このようなストーリーに危うさのある映画は突っ込みを入れたくなる所があるのだが、最後の針金が気になって、全て吹っ飛んでしまった。何か意味があるのか。あるいは、意味など考えず笑い飛ばせばいいのか。どちらにしても楽しい映画ではありました。

★★★★ ミリキタニの猫 シネツイン1
80歳を過ぎニューヨークで路上生活をする(していた)日系人の画家を描くドキュメンタリー、本当にドキュメンタリーかどうかはよく分からなかった(つまり、映画は彼のことが次第に分かってくるという流れだが、本当にそうなのか、実は全体が見えてから撮りはじめたのではないか)。どちらにしても圧倒的な迫力を持っている。わずか74分の上映時間だが、彼の一生が充分に伝わってくる。ポイントは第二次世界大戦中に日系人収容所に入れられたということである。ここから彼の苦悩と自立と孤独が始まる。最終的に彼はアメリカの福祉の恩恵を受けているようで、これによって戦争中の誤りに対して免罪符が与えられているように描かれているのがちょっと気になる。まあ、日本政府の二次大戦に対する対応よりはましか。
ミリキタニ(三力谷)氏、今年広島の原爆慰霊祭に参列したとのこと、知りませんでした。

★★ 幸せのレシピ スカラ座
先日、『ミス・ポター』の試写会が当たった。しかし、行けないので、職場の同僚にあげた。すると、次の日この試写会の券をもらった。Uさん、有難うございました。もうちょっと早かったら、物々交換が出来たのですが。
この映画、女性向です。あのスカラ座の大きなエレベータ、行きも帰りも私以外全員女性でした。と言っても、男も充分楽しめる映画です。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは相変わらず魅力的でした。相手役のアーロン・エッカートもおもしろいキャラです。そして終わり方がイイですね。
ところで、この試写会、空席が目立ちました。私も応募したのにハズレ、主催者はもっと上手く出来ないのでしょうか。

★★ 陸に上がった軍艦 シネツイン1
この映画、ちょっと微妙である。戦争の愚かさ、といえば確かにそうだし、その一部であることには間違いないが、描かれているメインは軍隊の愚かさである。映画には引き込まれたし、新藤兼人の執念は伝わってくるが、この映画は・・と考えると何か不足を感じる。新藤兼人の体験が昇華されていないのではないか。

★★★ ツォツィ サロンシネマ1
ツォツィ=不良と呼ばれる、本名の分からない少年の、悲しい物語です。アパルトヘイトが廃止されても依然として差別が残る南アフリカ。圧倒的にリアルな貧民窟。そこに育った、人の命をなんとも思わない少年が、ふとしたことから命の美しさ・愛の貴さに気付いていく。ちょっと出来すぎた話ではあるが、有無を言わさぬ迫力で迫ってくる。若きシングルマザーを演じるテリーベートが素晴らしい。ツォツィに希望はあるか、南アフリカに未来はあるか。一筋の光は見えたような気はする。

★★ トランスフォーマー TOHOシネマズ緑井3
ポルポル倶楽部のポイントで、試写会をゲット。金を払っては行かないかも。とはいえ、十分楽しめました。さすが娯楽超大作、どれだけモノが壊されたか、2時間半ぐらいがあっという間でした。ストーリーがどうのこうのと考えずに楽しみたい方、お薦めです。

★★★ 夕凪の街 桜の国 シネツイン2
広島先行上映初日、舞台挨拶付きに行きました。なかなかよく出来た作品です。奇を衒うことなくオーソドックスな構成で、悲しみ、決意がシットリと少しずつ伝わってきます。当時の広島の雰囲気もうまく表現されていて、悲惨さ、怒りももりこまれています。麻生久美子も田中麗奈も好演です。エレベーターから降りても涙の止まらない女性がいました。

オーシャンズ13 TOHOシネマズ緑井3
試写会が当たりました。当たらなければ行かなかったと思います。「12」は見なかったのですが、「11」は見ました。結構楽しめたので、今回もその意味では期待していました。しかし、出来が良くありません。ありそうに無いことが多すぎて違和感が付き纏います。ストーリーの流れが単調で、ドキドキ感がありません。これだけの役者を集めて勿体無いことです。

★★★ ボルベール<帰郷> TOHOシネマズ緑井7
アルモドバル監督の作品ということで見に行きました。期待を裏切らないいい作品です。ほとんど女性しか登場しません。主演のペネロペ・クルス、とっても魅力的です。彼女の娘、姉、母、田舎の隣人、五人の女性が織り成す物語で、家族の不思議な運命が時の流れの中で絡み合います。それぞれに個性的な女性を個性的な女優が演じ、出来上がるのは不思議な世界です。印象的な場面がたくさんあり、中でも一番はペネロペ・クルスが歌を歌う場面でしょう。その場面自体が感動的で、なおかつ過去と未来を感じさせる最高の出来です。
風力発電の風車がなんだったのか、なんでもないのか、分かりませんでした。

★★★ 大日本人 TOHOシネマズ緑井4
そこそこ期待して行きました。その期待を上回る作品でした。その良さは抽象化に成功している所でしょう。この点で残念なのが最後の実写部分です。余りにミエミエ、意図的なのでしょうが、全てが180度転換してしまいます。それでもエンドロールの映像が救いになっています。
一般受けはないと思います。私の後ろで見ていた若い男女、男はしばしば私の席に足をぶつける粗暴な奴、女は終わったときおもしろくなかったと男に同意を求める、知性のない奴でした。
北野武に対抗できるか。次回作に期待しましょう。

★★★ アポカリプト TOHOシネマズ緑井4
apocalypto とはギリシャ語で new beginning とか unveiling という意味だそうです。そういえば、「新しい始まりを探しに行こう」という台詞が2度(?)ありました。幾つかの要素を含んだいい映画です。が、アクション映画の趣が強く、激しいシーンが多くあります。首が飛んだり、血が流れたり、というのがダメな人はやめた方がいいでしょう。CGも使ってあるのでしょうが、ほとんど分かりません。中米(?)の大自然、マヤの都市、なかなか迫力があります。ストーリー展開は巧みでかつ自然です。先が読めるという面もありますが、結構惹き付けられ、厳しいけれども自然の中で暮らすのもいいと感じさせられます。「恐怖は病だ」という主人公の父親の言葉、初めのほうで妙に気になったのですが、これはキーワードでした。

★★★ パッチギ!LOVE&PEACE シネツイン1
今回も「イムジン河」がメインテーマになっているが、エンディングに流れるのは「あの素晴らしい愛をもう一度」だ。歌っているのは当然、加藤和彦、なのだが、途中から「佐藤くん」、「チャンス」が加わる。この「チャンス」(今井悠貴)の歌声が最高。この歌を聞きながら、いい映画だったとニヤッとしてしまう。
ストーリーはハチャメチャ、話しはドンドン拡散してゆき、どうなることかと思っていると、前作同様、最後に怒涛の盛り上がりを見せ、何とか纏まった。
次はあるか?あって欲しいような気もする。その時はやはり沢尻エリカがいいな!

★★ ルワンダの涙 サロンシネマ1
「ホテル・ルワンダ」と少し視点は違うが悲しいお話に違いはない。こちらの方がもっと悲しくて救いようがない。ほとんど感動もなく、主張もなく、ただひたすら悲しい。せめて最後の場面に何か救いが欲しかった。

★★★ 女帝[エンペラー] TOHOシネマズ緑井7
意外だったのは、ワイヤーアクションが多かったこと、残酷な場面がかなりあったこと。チャン・ツィイーは「初恋の道」の頃の初々しさがなくなり、よく言えば妖艶になった。ただ今回のような役にはちょっと早いかな。映画は豪華絢爛、圧倒されます。相当金がかかっているでしょう。時代設定はしてあるが、史実ではないので自由なストーリー展開が面白い。しかし、それぞれ一人一人の人物が相反する性格を持っていて、それはそれで当然なんだろうが、少し説得力に欠ける所がある。とはいえ充分楽しめます。ジョウ・シュンが魅力的です。


★★★ 監督・ばんざい サロンシネマ2
本編前に、カンヌ映画祭60周年記念作品、世界を代表する35人の監督が撮った3分間の短編集、 'CHACUN SON CINEMA/TO EACH HIS OWN CINEMA' の中の、北野武「素晴らしき休日」が上映された。設定は面白かったが・・・
本編は当たり前だが相変わらずの武ワールドだった。ただし、ちょっと引いている所が物足りない。つまり、メインになるまでが散漫で、特にナレーションが邪魔で、集中できなかった。最後に映画全体を纏めることに失敗しているのではないか。TAKESHIS'からの流れを考えると危険な方に行っているように思われる。それは私の好みに近付くかもしれない、が、興行的には・・・この映画も人は入らないでしょう。

★★★★ 300<スリーハンドレッド> TOHOシネマズ緑井3
凄い映画である。ただ初めに言っておかなければならないが、激しい戦闘シーンがたくさんある。手足は飛ぶ、首は落ちる、槍や矢が体に突き刺さる、血が多量に流される。が、このような意味で凄いのではない。この映画はスパルタとペルシャとの間の起こった「テルモピュライの戦い(BC480)」を描いたものである。前後の歴史を知っていればなおいいが、知らなくても分かるように作られている(決して史実に忠実ではない)。全体に茶色のフィルターがかかっているような映像で、古代のムードが漂っている。CG使いまくりで見え見えだが、スパルタの兵士の筋肉と同様、そんなに違和感はない。何が凄いかというと、人間を描いていることだ。このような話は、ストーリー展開に重心をおくことが多いが、よく踏みとどまっている。そんなこんなで、残念ながら一般受けはしないかもしれない。

★★★ クイーン シネツイン1
ダイアナ妃の交通事故死を絡めた英国王室のお話し。エリザベス女王のヘレン・ミレン、ブレア首相のマイケル・シーンが見事。女王の苦悩がよく描かれていると思う。覗き見趣味だが、英国王室の生活も興味深いものだった。女王は本当に車を運転するのだろうか。
天皇家に関してこの様な映画を作ることは可能だろうか。去年「太陽」という昭和天皇を描いたものがあったが、ここまで踏み込んではいなかった。例えば、紀子さんが男子を産んだことをテーマにした映画を作ることは出来るか?

★★ ザ・シューター/極大射程 TOHOシネマズ緑井8
ポルポル倶楽部のポイント交換で試写会に。
なかなか楽しませてくれる映画です。アクションにサスペンス、アメリカの都市と大自然、ちょこっとアフリカ(本物か?)。典型的なハリウッド・アメリカ映画ですが、残念ながら、美女は出ていません(ケイト・マーラが好きな人ゴメン)。見て損はないでしょうが、わざわざ見にいくことはないか・・・

★★★ バベル TOHOシネマズ緑井8
時間と空間がバラバラにされ、4カ国4つの物語が入り乱れ、次第に収束していきます。それぞれに家族がいて、死の影が漂っています。物語の時間の中で語られる一つの場合を除いて、その死はストーリーに絡んではいるのですが、明確にはなっていません。特に日本の物語では、良く言えば想像力を刺激される、悪く言うと何かが不足している、と言えるでしょう。全体的な繋がりという面でも、日本のパートが弱いと言えます。この二つが、結局一つかも知れませんが、この映画の欠点です。逆に、ブラピが病院で電話をする場面は説明過剰です。これからも、日本パートの弱さが見て取れると思います。
とはいえ、都会と自然、そこでのそれぞれの人々の営み、様々な対比がテンポのいい場面転換で語られる秀作です。アカデミー助演女優賞にノミネートされた二人も確かに素晴らしいが、モロッコの村で、ケイト・ブランッシェトに麻薬(?)を勧める老婆も好い!

★★★ オール・ザ・キングスメン サロンシネマ1
相変わらずジュード・ロウがイイですね。ホリデイよりもこっちの役の方がピッタリです。パンフなどにショーン・ペンの名前が先に書いてありますが、ジュード・ロウの方が主役ではないでしょうか。ほとんどの登場人物が彼に絡んでいます。
物語は時系列で言うと真ん中辺りから始まり、回想の形で初めに戻ります。湖畔の場面が何度も繰り返され、繰り返されるたびに少しずつ新たなことが明らかになるという構造です。この仕組みは充分にその効果を発揮していないように思われます。
もうひとつ気になるのが、知事の変節があまりにスムースに進行することです。人間とはそんなものだということでしょうか。心に何の痛みも感じていないように見えるのは、そのように意図した演出・演技なのでしょうか。ちょっと疑問です。
とはいえ、いい映画です。繰り返しになりますが、ジュード・ロウです。ケイト・ウィンスレット、アンソニー・ホプキンス、も存在感があります。そういえば、イギリス人ばかり・・・

★★★ ユメ十夜 シネツイン1
漱石の「夢十夜」は学生時代感動した本だ。ただ昔のことで、内容はほとんど覚えていない。
で、映画だが、10人、第七夜には2人いるので正確には、11人、の監督が一夜ずつを担当したオムニバスのような作品だ。夢の話で、原作にも統一があるわけではないが、映画にも全く統一がない。まあ、それがいいところなのだろうが、出来不出来の差はいただけない。第七夜・第八夜がイマイチ。第六夜(松尾スズキ)・第九夜(西川美和)が素晴らしい。

★★ 東京タワー TOHOシネマズ緑井2
試写会が当たりました。ポルポル倶楽部のポイント交換ではなく、応募して当たりました。実に久し振りです。インターネット応募ではなく往復はがき使用です。インターネット応募がなかった頃は年間10回以上当たったこともあったのですが・・・
原作を読んだ映画は見ないことにしているのですが、試写会が当たったので行きました。うまく映画化していると思います。最も感心したのは、昔の情景がそれらしく再現されていることです。「三丁目の夕日」を遥かに超えています。
試写会はじめの説明で、上映後にステキなプレゼントがあるので残ってくださいという案内がありました。9時を過ぎているし、勿体つけて感じ悪いと思ったので帰りました。何だったかというと、オダギリジョーが来たそうです。へー。

★★★★ ブラッド・ダイアモンド TOHOシネマズ緑井5
広大で荒涼とした、しかし神々しくて美しいアフリカの大地。一方に、猥雑で混沌として、美しくはないが惹き付けられるシエラレオネの町や難民キャンプ。全編アフリカの魅力に溢れている。(本当にアフリカなのか?)3人の主要登場人物がまた素晴らしい。それぞれの思惑が次第に繋がっていって、というところは、まあ有りがちなストーリーだが、無理もなくいい流れだろう。圧倒的なリアリティを持っていたのは少年兵の教育である。それがあるから、ソロモン・ディア親子の対決場面が生きている。ディカプリオはだんだんいい俳優になってきているようだ。ジェニファー・コネリーはこのような役柄にはきれい過ぎるのではないか。最後にスクリーンに映るメッセージは余分。

★★★★ ブラックブック サロンシネマ1
重いテーマを巧くエンターテインメント作品に仕上げている。サスペンスの要素も含んでいて、2時間24分があっという間に過ぎる。見終わったとき、非道・不正・不条理に対して怒りの気持ちがくすぶっているが、ホッとした気持ちにもなる。が、主人公ラヘルのこのあとの運命は・・・
ひとつ、ナチ情報部の将校ムンツェが捕まるに至る行動が説得力に欠けるのが気になった。主演カリス・ファン・ハウテンはとても美しかった。

★★ ドリームガールズ シネツイン2
大迫力のミュージカル。人物造形もしっかりしていて見応えあり。4人の主要人物に所謂主人公らしいいい人がいないということも映画を面白くしているのかもしれない。中でもビヨンセ・ノウルズが控えめな演技で光っている。「ワンナイトオンリー」懐かしかったですね。ジャクソンファイブも、まあ何とかそれらしかったと言えるでしょう。C.C.役のキース・ロビンソンが「えなりかずき」を思い出させ、可笑しかった。

★★ ホリデイ TOHOシネマズ緑井1
豪華俳優陣によるラブコメディ、ご覧になって損はありません。英国のメルヘンチックな風景、ロスの素敵な町並み、予定調和のホッとするストーリー、実に巧い映画です。ジュード・ロウが光っています。ケイト・ウィンスレットはもっと可愛かったような気がしますが、歳を取ったのでしょうか。

★★★ ボビー TOHOシネマズ緑井8
いわゆるグランドホテル形式の群像劇。有名俳優がウジャウジャ。ヘレン・ハント、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、歳をとりましたね。ハリー・ベラフォンテ、アンソニー・ホプキンスといった年寄りの中で、ローレンス・フィッシュバーン(結構歳か!)、ジョシュア・ジャクソン、イライジャ・ウッドが光ってました。私、このような映画が好きで、理解するのではなく感じることが重要だと思います。今回は感じることが出来ました。68年はアメリカだけでなく全世界で、日本で様々なことがありました。(私が大学に入った年です。)この映画にはその当時の雰囲気がよく出ていました。そしてアメリカの倦怠と希望。ラストのサウンド・オブ・サイレンスはよかったけれど、RFKの演説がイマイチなのが残念でした。

★★★ 長い散歩 サロンシネマ2
監督の出身地・愛知を中心に美しい中部日本の風景が素晴らしいカメラワークで撮影されています。それを背景に、初老の男の贖罪の旅と、幼い少女の精神の解放の過程が、ゆったりとしたテンポで展開していきます。【以下ネタバレの恐れあり。】
青年の自殺はミエミエだった、けれども(のだから)、あのような露骨な表現が必要だったか疑問に思った。特に、少女には何らかの影響があったという場面がないのだから。
エンディングはかなり悲しい終わり方ではないだろうか。刑務所を出てくる主人公には、一瞬現われる少女の幻はすぐ消えてしまい、誰一人出迎える人もなく寂しく去っていく。カメラはその後姿を捉え続ける。彼の贖罪を是認する人もなく、少女の解放の暗示もなく。人はただ自分の人生を受け入れるしかない。悲しいけれど、いい終わり方です。そのバックに流れる音楽は井上陽水の「傘がない」。歌うのはUAという女性シンガーだそうです。

★★ クリムト サロンシネマ1
ラウル・ルイスは以前「見出された時」を監督した。原作はあの有名な「見出された時を求めて」である。意識の流れが文字になったものと言っていいだろう。それが映像になるのである。当然尋常なものであるはずがない。私は、そのような小説も映画も好きだった。理解するものではなく、感じるものである。以前、私は感じることが出来た。ところが、今回はダメだった。映画が悪いのか、あるいは、私が変わったのか。
しかし、今これを書いているとき、ジョン・マルコヴィッチが演じた画家グスタフ・クリムトがよみがえる。ひょっとして、これは凄い映画だったのかもしれない。

★★★ 雪に願うこと シネツイン1
ばんえい競馬の迫力は凄い。泥道を、かなりの傾斜の泥道を、騎手の乗ったそりを引く馬。逞しい馬だ。早朝の練習風景、馬の吐く息が白く、馬体からも白い湯気、馬糞からもまた白い湯気。素晴らしい映像だ。恐らく中央競馬にもこのような練習風景はあるのだろうがあまり表に出ない。ついつい中央競馬と比べて、泥臭さを感じてしまう。これが監督の策謀だろう。映画で提示されるもの全てが観ている者に迫ってくる。自らの現実と対比して、何時の間にか、泥臭さが強烈な魅力になってくる。ストーリーにもう一工夫あれば、さらにいい映画になっていただろう。

★★★ それでもボクはやってない TOHOシネマズ緑井4
優柔不断な男の話かと思っていたが、そうではなく、恐ろしい内容だった。かなり長期に亘って取材をしたそうだから現実に近いのだろう。警察はこんなものだろう、検察もそうかもしれない、しかし裁判所があの調子だとしたら相当に恐怖である。弁護士はちょっと美化され過ぎているようだ。この映画、日本の警察・検察・裁判の問題点を指摘してはいるが、告発という面が弱い。だから、もし痴漢に間違えられたら、裁判なんかしない方がいいと思うかもしれない。終わり方に工夫が欲しかった。

★★★ マリー・アントワネット TOHOシネマズ緑井4
豪華絢爛です。ヴェルサイユ宮殿、さすが。料理にお菓子。衣服。見る価値あり。
お話しは知っての通りですが、マリー・アントワネット、ルイ16世、二人とも若かったという視点が強調されていて、なるほどと思いました。一つ違和感を感じたのが、音楽です。初めと舞踏会のものが現代的すぎて私には異様に響きました。

★★★ ダーウィンの悪夢 横川シネマ
とっても重たい映画でした。多様な生物がいるのでダーウィンの箱庭と呼ばれていたアフリカのヴィクトリア湖にナイルパーチという魚が放流されたことによって生じた、自然環境・生活環境の激変をとらえたドキュメンタリー。グローバリゼーションの実態はこういうことなのでしょう。タンザニアでストリートチルドレンを生じさせた魚が、学校給食で日本の子供たちに食べられているのです。さらに、魚を運ぶ飛行機がアフリカに来るときに積んでくるもの、それは武器弾薬のようなのです。どこかが狂っています。

★★★ 魂萌え サロンシネマ2
主演の風吹ジュン、魅力的です。それはたぶん私が歳を取ったからかも知れません。しかし、以前よりも魅力的になったと思います。他にも魅力的な女優・男優が大勢出ていてこれだけでも見る価値があります。ストーリーにはリアリティに欠けるところがありますが、まあ善意に解釈すれば許されるでしょう。途中花が色々出てきて状況を暗示しています。最後にひまわりが出てきて、その後ヴィットリオ・デ・シーカの『ひまわり』の一場面が出てきたのにはビックリ。(私的にはこの映画がこれまでのナンバーワンです。)終わり方としては、これも善意に想像して、なかなかでしょう。

★★ 不都合な真実 TOHOシネマズ緑井1
元アメリカ副大統領アル・ゴアが100回以上行ったスライド講演会のドキュメンタリー。
時折アメリカ的なギャグで映画の中の観客は笑っているが、地球温暖化を考えるとても真面目な内容である。真面目過ぎて、内容が濃すぎて、映画向きではないと思う。後で様々なデータを思い出すことが出来ない。やはりメモを取りながら聴く講演というスタイルに向いているだろう。

★★★ 墨攻 スカラ座
TSSポルポル倶楽部のポイントを貯め試写会の券をゲット。試写会は、インターネット応募が一般的になってから本当に当たらなくなりました。しかし、この日のスカラ座は空席が多かった。
映画は、CGを使っていない感じ(?)の壮大なスケールで、墨家の思想が難しく述べられるのでなく、娯楽作品に成り下がるわけでなく、バランスの取れた傑作でした。一つ残念なのは、ハリウッド映画みたいに女性が登場し愛が絡むことで、結末から考えても、違和感が残ります。

★★★ ヘンダーソン夫人の贈り物 シネツイン1
冒頭のクラシックカーのオンパレードには圧倒されます。といっても、今から見ればの話で、当時は当たり前なのでしょう。映像はその頃のイギリスを彷彿とさせる優れたものです。
ジュディ・ディンチはどちらかと言うと主演よりは助演に向いているように思います。というのは、私の偏見かもしれません。しかし、70歳は過ぎているでしょうに、元気です。最後の方の演説する姿には惚れ惚れします。両対戦間のイギリスを舞台に、悪く言えば、金持ち未亡人の道楽、良く言えば、戦争で子供を亡くした母親の思い、を巧く表現している秀作です。

★★★ 王の男 シネツイン2
旅芸人の話を縦糸とすれば、横糸に歴史物語がしっかり織り込んであり、見応えのある作品でした。カメラワークが美しく、自然も人工の物も巧みに切り取られています。韓国の素晴らしい色合いが多方向から捉えられ、ウットリします。俳優も芸達者を集め、特にイ・ジュンギは妖艶です。

★★ プラダを着た悪魔 シネツイン2
素敵なファッションと音楽。魅力的なニューヨークとパリ。軽快なテンポで進むストーリー。よく出来た映画です。メリル・ストリープが歳を取りました。しかし、アン・ハサウェイに負けてはいません。最後の方に出てきた男優、トム・ハンクス?
That's all.